前大連市長の薄煕来さんが、15日、次期商務省長になる事が確定しました。そして昨17日、現職であった遼寧省長を退きましたので、一両日中には正式に商務省長に就任する事でしょう。過去大連市民だった私としても、ちょっと誇らしいです。
薄煕来さんは1992年に大連市長代理、1993年には大連市長となり、2001年に遼寧省長代理(2002年には遼寧省長)になるまでの実質10年間の大連を引っ張った人です。この10年間で如何に大連が発達したかを御存知であれば、薄煕来さんのビジネス手腕が分かろうというものです。
私が聞いたところによると、薄煕来さんはかなり以前から中央入りが決まっていたようです。しかし、直轄地でもない大連市の市長からいきなり、それも50歳余で中央入りは色々と問題が有ります。そこで繋ぎに遼寧省長を2年ほど務めたようですね。

さて、その薄煕来さんが中国商務省長に就任となりますと、少なからず日本にも影響が出る事は否めません。
日本からの中国投資は峠を越え、人民元の自由化も見えてきた今、今まで煮え湯を飲んできた日本企業は、幻のようにも思われた中国マーケットでの儲けを手薬煉引いて待っています。外国人からすれば中国マーケットとは沿海部4億人の事で、残りの9億人はあまり相手にしていないのが正直なところですが、当の中国政府にとってはそうは行きませんね。4億人分の経済発展が済んだところで外国の中国投資が鈍ってしまっては、中国は9億人の扶養家族を抱えるだけの小金持ちで終わってしまう。つまり、収入は多いけど家族も多いから生活が苦しい、という状況から脱却できないわけですね。
そこで満を持して薄煕来さんの登場です。このタイミングでは薄煕来さんの責任は大きい事でしょう。只でさえ屁垂れな日本政府はこの難敵にどう立ち向かうのでしょうか。

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