鳥インフルエンザ大流行兆し 中国危機感、監視を強化 (産経)
http://www.sankei.co.jp/news/morning/02int001.htm
SARS隠蔽 国際社会に不信感も
 中国では、鳥インフルエンザが大流行する兆しに緊張感が高まっている。十月に一自治区二省で毒性の強いH5N1型の発症が相次ぎ、人への感染が疑われたケースも発生した。このケースは原因不明の肺炎と診断されたものの、家禽の管理が甘く人と家禽が生活に身近な中国ではいつ人への感染が発生しても不思議はない。過去に新型肺炎(SARS)流行などで隠蔽行為があっただけに国際社会の目も厳しく、防疫だけでなく情報公開のあり方も問われている。
 先月二十八日に記者会見した中国農業省、衛生省の専門家らによると、鳥インフルエンザの感染が確認されれば二十四時間以内に関係部局に相互に通報する態勢をすでに確立。国内で開発した家禽用のH5N1やH5系ワクチンの接種を接種率100%を目指して進めており、感染があった地域をはじめ、周辺地域や家禽養殖家密集地域での監視を強化しているという。
 また、人間への感染を想定したシナリオも準備し、世界保健機関(WHO)の指導があれば、国境封鎖に応じる姿勢も示した。
 都市レベルでの防疫対策も強化され、上海市は感染地域からの家禽類および加工製品の搬入を禁止。北京市では十一月を「鳥インフルエンザ制圧月間」として、教育宣伝活動を展開するとともに人への感染が発生した場合に備え、すでに支援病院などを指定している。
 ただ、農業省当局者は「渡り鳥が移動する主要な八経路のうち三経路が、世界の20%あまりの家禽を養う中国の上を通っている。その60%が放し飼いであり、防疫難度は高い」としており、感染を完全に防ぐのは極めて難しい。
 さらに、もっとも恐れられているのは、感染発生の隠蔽による対策の遅れだ。中国当局は「二〇〇三年のSARS防疫経験から通報制度の透明度は改善された」として、かつてのような隠蔽はないと強調する。
 ただ、湖南省の感染地域で病死した鶏を食べた少女(12)が発症後三日で死亡したケースのように、結果的に鳥インフルエンザと診断されなかったものの、疑わしい例として報告されるべき病例の報告が遅れたこともあり、中国の対応への不信感は払拭(ふっしょく)されていない。

 欧米アジア各国でワクチンの備蓄を始めているとの報道も有りました。大流行は現実になると考えて、個人でできる最善の防護を行なうしかないでしょう。しかし、今般の鳥インフルエンザはアジアだけでも高病原性のH5N1型亜種が現れ、日本のH4型の例も有り、情報収集に勤めるのも大変になってきました。渡航の際はせめて渡航先の情報だけでも頭に入れるようにしたいです。

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