食料の話

2004年2月4日
アメリカのBSEに続きアジアの鳥インフルエンザと、食べるお肉が無いよー、な状況になりつつあります。テレビでは、牛丼の話題はよく目にしますが、タイと中国を合わせて輸入鶏肉の6割余を占めている輸入元がストップしている事はあまり報じられていない様子。なにやら、アメリカからの牛肉輸入再開しろや!な、見えざる圧力を感じます。
これまで色々な食品が輸入禁止になっていますが、一度輸入禁止になった食物が輸入再開になった例が殆ど無い事はあまり知られていないみたいです。随分前に地中海ミバエの影響でアメリカのオレンジが輸入禁止になりましたね。最近アメリカのオレンジって見ましたか? 中国の野菜、特にほうれん草の農薬の問題で中国からのほうれん草輸入が禁止になりましたね。最近スーパーで中国製冷凍ほうれん草見ましたか?
農水省は悩んでるでしょうねー。アメリカ牛肉はいずれ輸入再開するつもりだったと思うんですよ。ところが鳥インフルエンザが発生。BSEの異常プリオンは食べるとヤバいですが、鳥インフルエンザはキャリアの肉も加熱で食べられるわけで。まあ、どっちも風評で同列に扱われてますけど。

食料の話2

2004年2月4日
で、前回の続き。

肉に関してはテレビで代替品を紹介してたりします。豚、羊、ダチョウ、魚、ワニなんかも。目先の問題としては当然の議論ですが、よくよく考えると、論点はそこじゃないんじゃないか?と気付きます。

日本の食料自給率は低すぎる!

2割以下ですよ。話になりません。工業製品と食料は違うのです。安い輸入食品を有り難がっていたら、今や国内の食糧生産体制はこの有様です。
この機を利用して、例えば失業者と働ける高齢者を農業に従事させ、食料自給率アップを図るべきです。失業と年金の対策になりますし、国内生産でコストが上がれば物価もインフレ方向に向き、海外の安い食品との競争という遣り甲斐の無い生産から、国内での質の勝負という前向きな生産への移行にもなるでしょう。農業の重要さを世間一般に知らしめる事にも繋がるでしょう。日本向け輸出が減ればアメリカ、中国は黙っていないんでしょうが、輸入制限、大いに結構。食の安全という伝家の宝刀(もしくは唯一の武器)を有効に使ってほしいものです。
産経、90%が食料供給に不安 03年末の農水省調査
http://www.sankei.co.jp/news/040204/kei073.htm

ナイスタイミング!俺。