流行り病の話2

2004年2月1日
上海での人への鳥インフルエンザ感染との報道は、衝撃的であると共に、やっぱり来たか、です。追い討ちを掛けるように、SARS患者の隠蔽(っぽい)とも思われる発表の遅れ。明らかに春節を意識してましたね。WHOも中国には相当頭を悩ませている様子が見え、一体全体この国は何がしたいのか・・?
恐ろしいほどのGDPの伸びでも、その内容を考えると外国頼りの台所は致し方無しとも言えますが、それならば尚の事、包み隠し無い国であるとのアピールが当然と思うのですが。SARSや鳥インフルエンザという危険な病気でさえ直ぐにバレるような誤魔化しをする。これでは信用を貶めるばかりなのに。
そして何より、一番可哀想なのは当の中国人ではないでしょうか。病気への正しい情報が与えられない事によっての感染は避けなければなりませんが、こんな有様では・・。未だに肝炎が蔓延しているのは、決して不衛生だからではないと思います。
ベトナムで人から人への鳥インフルエンザ感染が出ちゃいました。
まあ、覚悟はしてたわけですが・・、キッツイですねぇ・・。
自分が鶏やアヒルに近付かなくても、隣の人が・・・、ぁあー、ヤダヤダ!
頑張れ中国共産党! 勿論情報操作じゃなくて封じ込めの方!
産経のコラム、「数字にはワケがある!? 19歳で芥川賞」。
http://www.sankei.co.jp/news/040202/0202bun088.htm

要は、小娘が芥川賞を取ったのが話題作りでなければいーなー、という皮肉が言いたかった模様。
こういった論評はもう耳タコだけど、いつもながら、客観する場合の視点が主観でしかないのではないか、とウンザリですよ。私は文学には興味無いですけど、○○賞なる物が現在では実は大したモンではなくなっている事には気付いてるつもりです。芥川賞だけがそうだとは言いません。どんな分野の賞も、昨今は、それを選考した事に対して選考者が世間からどう評価されるか、という、実は賞と作品の質は二の次な基準で選んでいるんじゃないかと思うんです。つまり今回の芥川賞で言えば、若者の感性を素直に認める先鋭的で寛容なやつ、と評価されたい選考者が、自分の思惑に見合った作品を見つけ出した、って事ではないかと。
そこで思うのは、日本人って媚びる、おもねる事が実に上手い。プライドを保ちつつ実は大衆におもねるのって、結構高等テクニックだと思います。この高いレベルの媚びを世間では「謙虚」と言います。これを突き詰めると民主主義の精神になるんじゃないかとも思いますし、そういった選考者を皮肉る外野席の人の方が物事が分かってないんじゃないかと。
一方、メンツ第一主義の中国人は、この辺りの人間関係で媚びる事は殆ど無いですが、それはそれで阿吽の呼吸、相手も自分も傷付かないよう上手く立ち回っています。これはこれで外国人は真似するのが難しい独特の国民性ですね。
どっちが良いというものではありません。しかし商売、競争に於いては媚びる事は良い結果に繋がりませんよね。・・・頑張りましょう・・。

ケータイ熱再び

2004年2月3日
NEC!NEC!(猪木コール風に)
http://www.nec.co.jp/press/ja/pr-room/tel_g-img/card01.jpg

中国専用だそうです。イイですね〜。詳細はまだ分かりませんが、日本円で10万円! 7千元ですね。高〜。GSM/GPRSなので画像の送信には無理が有りそうだし、カードドライブも無さそうなので実用性は全く無し。まあ普通の神経なら買わないですけど、今後に期待です。私はケータイは左手打ちなので、その時はできれば左手打ち用の左右入れ替えたバージョンも有ると有り難いですね。

食料の話

2004年2月4日
アメリカのBSEに続きアジアの鳥インフルエンザと、食べるお肉が無いよー、な状況になりつつあります。テレビでは、牛丼の話題はよく目にしますが、タイと中国を合わせて輸入鶏肉の6割余を占めている輸入元がストップしている事はあまり報じられていない様子。なにやら、アメリカからの牛肉輸入再開しろや!な、見えざる圧力を感じます。
これまで色々な食品が輸入禁止になっていますが、一度輸入禁止になった食物が輸入再開になった例が殆ど無い事はあまり知られていないみたいです。随分前に地中海ミバエの影響でアメリカのオレンジが輸入禁止になりましたね。最近アメリカのオレンジって見ましたか? 中国の野菜、特にほうれん草の農薬の問題で中国からのほうれん草輸入が禁止になりましたね。最近スーパーで中国製冷凍ほうれん草見ましたか?
農水省は悩んでるでしょうねー。アメリカ牛肉はいずれ輸入再開するつもりだったと思うんですよ。ところが鳥インフルエンザが発生。BSEの異常プリオンは食べるとヤバいですが、鳥インフルエンザはキャリアの肉も加熱で食べられるわけで。まあ、どっちも風評で同列に扱われてますけど。

食料の話2

2004年2月4日
で、前回の続き。

肉に関してはテレビで代替品を紹介してたりします。豚、羊、ダチョウ、魚、ワニなんかも。目先の問題としては当然の議論ですが、よくよく考えると、論点はそこじゃないんじゃないか?と気付きます。

日本の食料自給率は低すぎる!

2割以下ですよ。話になりません。工業製品と食料は違うのです。安い輸入食品を有り難がっていたら、今や国内の食糧生産体制はこの有様です。
この機を利用して、例えば失業者と働ける高齢者を農業に従事させ、食料自給率アップを図るべきです。失業と年金の対策になりますし、国内生産でコストが上がれば物価もインフレ方向に向き、海外の安い食品との競争という遣り甲斐の無い生産から、国内での質の勝負という前向きな生産への移行にもなるでしょう。農業の重要さを世間一般に知らしめる事にも繋がるでしょう。日本向け輸出が減ればアメリカ、中国は黙っていないんでしょうが、輸入制限、大いに結構。食の安全という伝家の宝刀(もしくは唯一の武器)を有効に使ってほしいものです。
産経、90%が食料供給に不安 03年末の農水省調査
http://www.sankei.co.jp/news/040204/kei073.htm

ナイスタイミング!俺。

テレサ・テン

2004年2月6日
今、テレビ、観終わりました。んー、スターは早死にしますね。

考えてみると、私は台湾を嫌な国だと思った事が1度も無いのに気付きました。[登β]麗君(テレサ・テン)、徐若[王宣](ビビアン・スー)、RuRu(太陽とシスコムーンの)、みんな私が中国に関わる前から好きな人達です。最近では大陸のアイドルも好きだし、区別は無いんですけど、それは今この時点での事。台湾に関してはずっと昔から意識しないで好感を持ってた気がします。テレサの影響が有ったんだと思います。私は声の綺麗な女性ボーカルが大好きで、特にテレサの歌声にはあながえない何かを感じていたようです。そんな私と同じような人が沢山居たことでしょう。今更ながら残念な事です。

ダリアンガールズ

2004年2月8日
土曜の夜中、新日本プロレスの放送だけが心の支えな私ですが、ここ最近はその裏番組「ダリアンガールズ」の方を見ずにはいられません。

http://www.daliangirls.jp/ (未完成、待ちくたびれたー)

そもそも私はプロレス好き、それもどちらかと言えば女子プロレスの方が好きなのです。そこに大連と来れば、そりゃあもう、アドレナリン出まくり状態です。
男子がかつての全日と新日という2大政党(笑)から分離と融合を進めて弱体化したように、女子も多団体になってしぼんでいきました。それでも、男子に有るような色物団体が無い事が唯一の救いでした。私はインディーズと称してショッパイだけの色物団体が大嫌いです。しかしついに!女子にも色物団体登場です。いや、期待を込めて「今は色物団体」と言うべきでしょうか。私もこの道30年(笑)、女子プロレスの楽しみ方は熟知しているつもりです。一番の懸念は、選手達のプロレスへの思い入れ、武藤言うところの「プロレスLOVE」です。
選手達が素敵に成長しますように。

取材受付?

2004年2月9日
中国国務院は鳥インフルエンザに関して、国内海外の記者を11日に広西壮(チワン)族自治区南寧市へ招待するらしいです。取材の申し込みは電話で受け付けるが、人数に限りがあるので早めの連絡が必要だそう。(人民網より)

えーと・・、既に防疫処理の進んでいる場所を見せてどうしろと? あ、いや、宣伝しろって事ですね。分かってて聞くのは愚か者の行為でした。
でもですねぇ、私達が知りたいのは、中国の養鶏業者の防疫意識や、未感染地域の防疫の進捗、それと一般中国人の鶏肉や玉子への意識なんですよぉ。その辺のトコ、お願いしますよぉ・・。
広東省から香港の新聞に「俺らが発表する前に書くんじゃねーよ!」って文句が行ったみたいですが、こんな一大事に体裁を気にしてどうするの? あ、一大事じゃないテイで進んでるんでしたね。すみません・・。

中国カレー事情

2004年2月10日
ハウスとCoCo壱が組んで中国に進出だそうです。あれ?ハウスは以前・・まぁいいです。大連で「トッピング全部!」のお大臣気分も夢ではないのでしょうか。(笑)
最近は大連でもかなりまともなカレーが食べられますが、偶にまだ勘違い、もしくは中国人に合わせ過ぎちゃったカレーにお目に掛かる事が有ります。○浜快餐のカレーを初めて食べた時はびっくりしました。なんでこんなにニンニク入れるかなぁ、って。それでも不思議なもので、横○快餐にはよく行きました。日本語でブツブツ言いながら食べる横浜○餐のカレーは、それはそれで中国に居る自分を感じる事ができるものでしたから。日中はUCCが開いているし、夜も足を伸ばせば散歩路が有る状況になってしまってからは、流石にカレー目当てで行く事は有り得なくなりましたが、それでもふと横浜快○のカレーを思い出します。ちょっとした思い出の味です。
江蘇省の鳥大量落下、原因が食中毒と発言するまではイイとして、その食物がお米じゃないかって・・。人間の主食ですよ。農薬・・じゃない事を祈ります。
それにしてもこの発表、真偽のほどは藪の中だとしても、そもそも鳥インフルエンザ(H5N1型)は人に感染し難い筈。WHOの発表でも、変異して人に感染し易くなる可能性が有る、というもの。ベトナムやタイでは大勢亡くなりましたけど、建前上は中国では人への感染は無く、どちらかと言えば、お米で食中毒!の方が怖い事なんじゃないでしょうか? 確か日本も随分沢山の野菜を中国から輸入して・・。
広州のSARS感染疑いも、否定の仕方が素人目にも無理やりな感じ。

何か怪しい・・。

瓦斯爆炸

2004年2月12日
と書いてガス爆発。
この1ヶ月半ほど、SARS、鳥インフルエンザのニュースを追って中国のニュースサイトを見ていましたが、意外にもこの単語が多かった事に気付きました。昨日も貴州で大規模なガス爆発事故が有ったようで、昨年末から現在までだけで、中国では大きなものだけで4回のガス爆発事故が起き、大勢の方が亡くなっています。いくらなんでもこの数は多過ぎます。作業に当たる人が迂闊であるとしか言い様が有りません。

「集中力」

私はここ数年、この言葉が日本や中国の将来を左右するキーワードだと思っています。あらゆる産業において高品質競争は激化し、これに負けた者が脱落していく。そんな時に、この高品質を保つ為に最も必要な要素は作業に対する人の集中力だと思っています。
中国でのこのような事故のニュースを見ると、これからだなぁ、と感じるのですが、それでも国の勢い、雰囲気から考えると、極短期間にすら伸びる事も予想され、日本人としてもオチオチしていられません。更に、昨今の国内ニュースを見ると、日本人も個々人の情報処理能力、及び作業の持続力が落ちているように感じます。集中力を欠き落ちぶれていくのか、日本? ガス爆発が起きるのか? あまり想像したくない未来ではありますが・・。

1億3千7百万人

2004年2月14日
さて何の人数でしょう?

答え、今年の旧正月に絡んでの中国の鉄道が運んだ人数。
日本の人口超えてます・・。この数字は輸送量らしいんで、単純に考えれば行き帰りでですから、6千8百5十万人が鉄道で帰省or旅行した事になります。全人口の5%と思えば、まあまあ、ですが、なんとまあ大勢ですこと。飛行機やバスも入れれば10%の人が動いてるんでしょう。如何に広い国とはいえ、凄い数です。

情人節

2004年2月15日
と書いてバレンタインデー。

皆さん幸せですか、そうですか・・。
人が幸せそうにしていると、ついつい邪魔をしたくなる、そんな私にピッタリな一品、それが「ニセ鼻水」! 吐き気を催すような匂いのする液体で、所謂悪戯グッズ。既に3年ほどの歴史が有るようです。これを幸せそうなカップルに近付いてチョチョッとな・・。ザマーミロー!

なーんて犯罪めいた事は致しませんが、このネタ元の人民網(中文)の論説の筆者、バレンタインデーのカップルのイチャイチャ&羽目外しっぷりに、かなり御立腹の様子です。偉大なる中華民族とも在ろう者が西洋のお気楽セックス文化に染まろうとは!ってカンジでしょう。ホテルがコンドーム配ったとも書いてありますし、まあ、確かに行き過ぎた感は有りますが。この論説の中では羽目外しの馬鹿野郎が使っているグッズとして「ニセ鼻水」が紹介されていますが、気持ちとしては私みたいに、カップルにブッカケてやりたい、・・ですよね?筆者様。

情人節2

2004年2月15日
もう一つネタを見つけました。雅虎NEWSに有った華商晨報の闇ホテル(ラブホ)の記事。
本来ラブホなんて不道徳な物は中国には有りません。が、需要には供給が伴います。バレンタインデーに瀋陽の記者が潜入取材したようです。「お泊り」の看板が出た普通の住宅の一室、カモフラージュの為にベッドは3つ。「お泊り」看板は地域ぐるみであちこちに有ったようです。部屋のチェンジOK、1泊50元らしい。

で、私が思った事。そんなに安く泊まれるならもっと早く教えてくれ!

大火災

2004年2月16日
ほんの4日前にガス爆発の事を書いたばかりなのに、15日に大火災が2件も有りました。吉林省長春と浙江省海寧です。長春の方はデパート火災で51人(増加中)死亡。一方海寧の方はお寺で39人死亡。
どちらも酷い大事故ですが、慣れとは恐ろしいもので、2桁台の犠牲者では驚かなくなってる私が居ます。でも、こんな状況に慣れちゃいけないんですよね。今冬の中国も日本同様かなり乾燥していて、政府も事有る毎に防火を呼びかけていました。やっぱり火事は怖い。そんな当たり前の事なのに実際に起こらないと身に染みないって、人間って愚かなものですね。
それにしても、海寧の方は人民網では、草棚(=藁葺き小屋)での信仰活動中の失火、という表現になっていますが、どんな大っきい藁葺き小屋やねん!?
前大連市長の薄煕来さんが、15日、次期商務省長になる事が確定しました。そして昨17日、現職であった遼寧省長を退きましたので、一両日中には正式に商務省長に就任する事でしょう。過去大連市民だった私としても、ちょっと誇らしいです。
薄煕来さんは1992年に大連市長代理、1993年には大連市長となり、2001年に遼寧省長代理(2002年には遼寧省長)になるまでの実質10年間の大連を引っ張った人です。この10年間で如何に大連が発達したかを御存知であれば、薄煕来さんのビジネス手腕が分かろうというものです。
私が聞いたところによると、薄煕来さんはかなり以前から中央入りが決まっていたようです。しかし、直轄地でもない大連市の市長からいきなり、それも50歳余で中央入りは色々と問題が有ります。そこで繋ぎに遼寧省長を2年ほど務めたようですね。

さて、その薄煕来さんが中国商務省長に就任となりますと、少なからず日本にも影響が出る事は否めません。
日本からの中国投資は峠を越え、人民元の自由化も見えてきた今、今まで煮え湯を飲んできた日本企業は、幻のようにも思われた中国マーケットでの儲けを手薬煉引いて待っています。外国人からすれば中国マーケットとは沿海部4億人の事で、残りの9億人はあまり相手にしていないのが正直なところですが、当の中国政府にとってはそうは行きませんね。4億人分の経済発展が済んだところで外国の中国投資が鈍ってしまっては、中国は9億人の扶養家族を抱えるだけの小金持ちで終わってしまう。つまり、収入は多いけど家族も多いから生活が苦しい、という状況から脱却できないわけですね。
そこで満を持して薄煕来さんの登場です。このタイミングでは薄煕来さんの責任は大きい事でしょう。只でさえ屁垂れな日本政府はこの難敵にどう立ち向かうのでしょうか。

大連の天気3

2004年2月20日
異常気象です。19日、とうとうこの時期には有り得ない最高気温、13.4℃を記録したそうです。大連日報によると、この記録更新は1951年の12℃以来だそうです。実に53年ぶり。ここ数日は夜も氷点下になっていませんでしたから、正しく異常気象です。
でも、天気図を見ると低気圧が来てますからねぇ、まだまだ冬は続きます。

中国携帯情報4件

2004年2月20日
携帯電話の生産調整を厳重化
http://news.xinhuanet.com/it/2004-02/12/content_1310785.htm

3月に江蘇省と上海市でPHSと携帯のSMS相互乗り入れ実現
http://news.xinhuanet.com/it/2004-02/17/content_1317710.htm

7月にも全国のPHSと携帯のSMS相互乗り入れ
http://news.xinhuanet.com/it/2004-02/19/content_1322111.htm

瀋陽でBellwave(韓国)技術の携帯電話生産、4月市場投入
http://www.lnnews.net/jsp/news/doc/20040219090529.htm

供給過剰で、作るのやめれー、って言われてるのに、盛り上がって参りました。ちなみに、大連では大顯がCDMA携帯電話を作ってます。

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