日本人に無期懲役判決、空港税関で冰毒見つかり (半島晨報)
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昨年、大連周水子国際空港で、出国しようとした52歳になる日本人が997.8gもの冰毒(メチルアンフェタミン)を携帯していた事を空港の安全検査員が発見、これを押収するという事件が有りました。この行為は深刻なもので、中国の麻薬と対外貿易の管理制度を侵犯するものだとし、大連市中級人民法院は1審で無期懲役の判決を下し(外国人である為?)国外追放にしました。
日本の東京に住む村上伊民は東京の貿易株式会社社長です。法廷で審判中の供述では、昨年9月28日、彼は大連へ栗の商売で来連し、9月30日夜11時頃、2人の中国人と日本語で話しをしました。彼が翌日に日本に帰ると知っった2人は彼に1つの包みを預けました。彼は電話番号を教え、日本へ帰った後に(日本側の仲間が)彼に連絡できるようにしました。商品を相手に手渡せば彼は500万円の報酬を得る事になっていました。村上伊民がこれに同意した為、中国人2人はその場で彼に怪しい包みを渡しました。彼が部屋に帰って包みを開けると、中には白い結晶が入っていました。彼は麻薬かも知れないと思いましたが、500万円を得る為に犯行を決意しました。それまでの搭乗の経験から彼は麻薬を身体に着けていれば安全検査をやり過ごせると思い、透明なゴムバンドで麻薬を腰の上に縛り着けました。
村上伊民の行動は大連警察側に掌握されていました。昨年10月1日朝7時、大連市中山区刑警大隊は、中山区のあるホテル滞在の日本籍男性が大量の麻薬を携帯している、との告発を受けました。捜査人は直ちにホテルへ向かい、怪しい男性村上伊民に対し捜査を開始。追跡した(村上の乗った)タクシーは空港に着きました。周水子国際空港から東京行きCZ629便で出国しようとした村上伊民は、空港の安全検査ステーションで捕まえられました。彼は透明なゴムバンドで白い包みを縛って腰の部分が膨らんでおり、これを安全検査員に発見されました。
遼寧省公安庁刑事科学技術所の検査では、村上伊民の携帯していた薬物は重さ997.8gの甲基[廾/本]丙[月安](冰毒=メチルアンフェタミン)、純度は53.5%でした。
不法に麻薬を所持した嫌疑がかかった為、その日の内に公安機関は村上伊民を刑事拘留しました。昨年11月7日、検察機関が(村上を)麻薬密輸の嫌疑者と認めた事により、大連税関逮捕局は彼を密輸犯として逮捕しました。
大連市中級人民法院は法律に基き、遼寧亜太律師事務所の張巍弁護士を村上伊民の弁護人と指定しました。法廷での審判の過程では村上伊民は多くを語りませんでした。中国へ来た目的は麻薬密輸ではなく、麻薬を携帯していたのは偶然で、高額の報酬に惑わされた、としています。弁護人の張巍弁護士は、村上伊民の行為は犯罪未遂であり、社会に危害を及ぼしておらず、裁判所には彼の処罰を軽減するように願い出ていました。
結果、裁判所の判決では、村上伊民は不法な利益を得る為に税関の監視と管理を逃れ、不法に麻薬を携帯して出国しようとした。その行為は深刻で、中国の麻薬と対外貿易の管理制度を侵犯するものである為、麻薬密輸罪は成立したと考えられる。中国の法律の尊厳を守る為に、被告人が犯罪行為に及ぶ動機は社会的危害や悪質な身勝手さに繋がる。判決は、麻薬の密輸を計った罪で無期懲役、中国内での全ての財産を没収、国外へ追放、この事件の麻薬997.8gを没収する。となりました。

どこまで本当か分かりませんが、この人、日本に帰って来るんでしょうね。はぁ・・(溜息)